【ブログ】ファブレスメーカー
2022/05/13
領域を脱するために
メタルテクノは、大量に生産されている標準製品よりも、特注品を得意としています。
標準製品は、工場の製造品質(品質、コスト、納期)を管理することで品質が向上しますが、既に決められた品質の追求は過剰品質になりがちです。過剰品質とは、日本人の気質と文化から生み出されることが多く、賛否両論あります。例えば、スーパーの形の整い過ぎた野菜、機能満載のガラケー、使わないボタンばかりのテレビリモコンなどは、高性能であれば顧客ニーズを満たすというオーバースペック文化として指摘されることもあります。一方で、日本人の気質が生み出す繊細なおもてなしの心こそ、世界に誇れる文化との考えもあり、伝統文化には「わび・さび」として表現される精神性までも感じることができます。
一般的な産業職人にも「ものづくりの精神」を感じるのは、神道の精神が関わっているそうです。神道とは、アニミズムと言われる古代の自然信仰が発症と言われており、古くから自然災害に見舞われることが多かった日本人にとって、自然を神と考えることは必然だったのかもしれません。だからこそ、我々が携わる建設業界にも、自然に対する畏敬の念や自然との共生の考えが昔から根付いているのだと思います。
どんなに時代が移り変わっても、職人の技術と精神を継承しなければなりません。
「設計製図されたものを、言われるがままに製造し、納品するまでが製造メーカーの責任範囲」という従来型の中小零細製造業の思考領域を脱するために、メタルテクノはファブレスメーカーとして起業しました。