【ブログ】構造力学
2022/06/08
構造力学
荷重の区分
土木設計の基礎といえば、3力(構造力学・土質力学・水理学)ですね。もちろん、オーダーメイド土木製品の構造設計では、力学の理解がなければ何もできません。今回は、構造力学の基礎をお伝えさせていただきます。
力学とは、文字とおり「ちから」の学問です。構造力学・材料力学・熱力学・流体力学・量子力学など、ある物体の状態を変化させる作用を考えます。みなさんは、日常の生活でどんな「力」を感じていますか?寝起きに飲む水・ダイニングで食べる朝食・駅までの自転車などを改めて観察すると、あらゆる状況に水圧・圧力・偶力などの力が日常的に働いています。こららの「力」を工学的に「荷重」といいます。許容応力度設計法では、毎日のように作用する荷重を主荷重、常に作用するとは限らないがしばしば(極めて稀に)発生する荷重を従荷重、環境条件によって個別に考慮する荷重を特殊荷重として区分します。
・主荷重:死荷重・活荷重・衝撃・プレストレス力・クリープ乾燥収縮・土圧・水圧・浮力
・従荷重:風荷重・温度変化・地震の影響
・特殊荷重:雪荷重・施工時荷重・衝突荷重
橋梁付属物では、死荷重・活荷重・風荷重が一般的ですが、どのような荷重が作用するか分からない場合も含めて、お気軽にお問い合わせください。
※平成29年に道路橋示方書が改定され、橋梁本体の設計は、従来の許容応力度設計法から、限界状態設計法・部分係数設計法に移行されました。部分係数設計法では、永続作用・変動作用・偶発作用という観点で区分されています。